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 8日の記者会見で無実を主張し、レバノンへの逃亡を正当化した日産自動車のカルロス・ゴーン前会長(65)に対し、日産幹部や関係者からは、冷ややかな受け止めが目立った。

 自身を排除しようと動いたとして、日産の新旧幹部らの実名を挙げて非難したが、明確な証拠を示せたとは言いがたい。幹部の一人は「あまり目新しい内容はなかった。おおむね今まで出ている内容だ」。ある日産関係者は「周囲が悪く、自分は悪くないとの主張で、自身の不正についても一切触れなかった」と厳しく批判した。

 米メディアの報道などによると、ゴーン前会長は会見で、日本政府関係者の実名も挙げて、事件は前会長を排除する「クーデター」だと主張するとの見方が出ていた。だが前会長は、レバノン政府の立場が悪くなることは避けたいとの理由で、日本政府関係者を名指しすることは避けた。ある政府関係者は「日本政府の関与を示す証拠なんて本当は持っていないのだろう」と突き放した。

 前会長は会見で、身ぶり手ぶりを交えて自らの正当性を延々と主張した。その姿を見た別の日産幹部は、「日本で『悪者扱い』されたことが、よほど彼のプライドを傷つけたんだろう」と話した。