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 内戦状態が続く北アフリカのリビア情勢を巡り、ロシアのプーチン大統領は8日、トルコのエルドアン大統領と会談し、戦闘を続けるリビアの暫定政府と「リビア国民軍」(LNA)の双方に対し、12日午前0時で停戦するよう求める共同声明を発表した。対立する両勢力に影響力を持つロシアとトルコが仲介を主導し、和平を目指す考えだ。

 リビアでは、西部トリポリを拠点とする暫定政府と、東部が拠点のLNAの間で戦闘が激化。暫定政府を支援するトルコが5日、リビアへの派兵を開始したと明らかにし、緊張が高まっていた。ロシアはLNAを支援しているとされ、プーチン氏の出方が注目されていた。

 ただ、暫定政府とLNAの停戦はこれまでも長続きしておらず、両勢力がトルコとロシアの求めに応じて停戦に合意し、維持できるかは見通せない状況だ。

 共同声明では、反体制派の最後の拠点イドリブ県に向けアサド政権が攻勢を強めるシリア情勢を巡っても、ロシアとトルコで連携して解決を目指す姿勢を強調し、中東で米国の影響力が弱まる中、地域の安定に向け共同で取り組む姿勢を打ち出した。(モスクワ=石橋亮介)