[PR]

 筑波大が、医学群医学類の入学試験の一環で実施している受験生の適性を見るための心理テストで、身長や体重を記入させていたことがわかった。「判定に不必要な個人情報ではないか」との声があり、今後扱いを検討するという。

 問題が指摘されたのは、2018年から推薦入試や一般入試で学科試験などと組み合わせて合否判定に使っているSCTと呼ばれる心理テスト。

 日本SCT学会の会長を務める伊藤隆一法政大教授によると、書かせた短文を通して、興味や人生観、心の安定など人格を総合的に把握するために米国で開発が進んだ。日本には1950年代に導入され、臨床での患者の様子の確認や企業の人材評価などに活用されてきたという。ただ「入試での利用は聞いたことがなく驚いている。患者を除けば身長や体重といった情報は判定に必要なく、聞くのはいまの時代、不適切だろう」と話した。

 批判に対し、筑波大入試課は「身長、体重は(テストの)正確な判断のためには有用で、それらの情報そのもので合否を判断していない」と説明。ただ、「批判を真摯(しんし)に受け止め、学会長の意見と指摘を参考にして、身長・体重の情報なしでのSCTの有効活用を検討する」とした。(庄司直樹)