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 政令指定都市・札幌の内懐にたたずみ、市民に愛される藻岩山(標高531メートル)には、冬も気軽に登れる登山道がある。登山道のうち最も人気のある慈啓会ルートで、道端に立ち並ぶ観音像の雪かきを、20年間にわたりボランティアで続けてきた男性が、この冬、「次世代」に役割を引き継いだ。

 慈啓会ルートは全長約2・9キロ。札幌市が自然歩道に指定している。2012~13年に行った調査では、年間利用者数が推定約6万9千人で、自然歩道の中では最も多く、積雪期にも1カ月に3千人近くが登っているとみられる。ただ同市は、藻岩山も含めて市内のどの自然歩道も除雪していない。

 「去年の3月、山で異常を感じて以来、足が上がらないんだ。それからも無理して登ったが、7月が最後だったね」

 高沢俊昭さん(81)は寂しそ…

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