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 テヘランでのウクライナ機の墜落を巡り、ウクライナ当局は9日、墜落した旅客機がミサイルで撃墜された可能性も視野に調査していることを明らかにした。墜落現場の近くで見つかったとされるロシア製地対空ミサイルの部品の写真が、インターネットで掲載されているためだという。

 ウクライナ国家安全保障防衛会議のダニロフ書記は、ウクライナメディアに対し、同国の調査団が現場で部品を捜索できるようイラン側と交渉中だと説明。調査には2014年にウクライナ東部上空でロシア製ミサイルに撃墜されたとされるマレーシア機墜落の調査に参加した専門家もいるとし、「経験を生かし、真実を確かめる」と意欲を示した。

 ただ、ダニロフ氏はエンジンの不具合やドローンとの衝突、機内でのテロ行為などの可能性も検討中だとし、「有力な候補はまだない」と慎重な姿勢も示している。

 ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー大統領は同日、イランのロハニ大統領と電話会談し、早急な原因究明に向け「包括的かつ客観的で透明性のある調査」への協力を求めた。ロハニ氏は、「必要な全てのデータへのアクセスを提供する」と話し、ウクライナの調査団への全面的な協力を約束したという。(モスクワ=石橋亮介)