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 広島空港(広島県三原市)で2015年4月、韓国・アシアナ航空機(エアバスA320型、乗客乗員81人)が着陸に失敗して乗客らがけがを負った事故で、広島県警は10日、いずれも韓国籍で、当時の男性機長(52)と男性副操縦士(40)を業務上過失傷害と航空危険行為処罰法違反の容疑で広島地検に書類送検し、発表した。

 県警捜査1課によると、15年4月14日、2人は旅客機を広島空港へ着陸させる際、滑走路手前の航空保安無線施設に衝突し、滑走路で胴体滑走させるなどして機体を損壊させ、乗客34人に肋骨(ろっこつ)骨折などのけがを負わせた疑いがある。

 国の運輸安全委員会の調査報告書(16年11月発表)によると、韓国・仁川空港発の機体は広島空港へ進入する際、滑走路の約325メートル手前にある計器着陸装置(ILS)の設備・ローカライザー(高さ約6・5メートル)にエンジンや車輪が衝突。機体は滑走路を左にそれて停止した。

 調査報告書は、当時霧による視界不良で滑走路や機体の位置を確認できない状態だったと指摘。着陸をやり直す「ゴーアラウンド」をせずに滑走路に進入を続けたことなどが原因と結論づけていた。