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 東京都は、公費で実施された中小企業の9件の就職説明会に、報酬を受け取った学生が参加していたと発表した。既に判明していた2件と合わせ、計11件の開催費は約880万円に上り、全額が返納や不支給となった。

 都などによると、11件はいずれも都の外郭団体「東京しごと財団」が、人材サービス大手「マンパワーグループ」(本社・横浜市西区)に発注した就職説明会。マンパワーから「集客業務」の再委託を受けた都内のコンサル会社が、学生らに報酬を支払って説明会に参加させていた。

 新たに不正が発覚したのは、2017年7月~18年2月に実施したホテル業界5件と、トラック業界4件の説明会。9件の開催費は計約700万円で、コンサル会社には計約300万円が支払われた。参加者計161人のうち、コンサル会社が集めた116人の学生の大半が数千円の報酬を得た「サクラ」だった。報酬の支払いはマンパワー側も認識しており、財団との契約違反にあたるとして約700万円を返納するという。

 朝日新聞は19年10月、この問題を財団に指摘。財団は同月、19年7~8月に実施されたホテル業界1件、管工事業界1件の説明会でサクラが確認できたと公表した。計約180万円の開催費は不支給にし、過去の分も調査していた。

 マンパワーは「再発防止に努める」、都と財団は「事業の実施状況を適切に確認していく」とした。