[PR]

 静岡市駿河区丸子に本社を置く化粧品会社「プレジール」が日本初のハラール認証を取得したオールインワン化粧品を開発した。原材料や製造工程にアルコールや動物性の油脂を含まず、魚由来のコラーゲンや炭素分子結合体のフラーレンなど30種の成分を調合したという。今後、マレーシアを拠点に、インドネシア、アゼルバイジャン、ウズベキスタンなどイスラム教徒の多いアジア諸国に輸出する計画だ。

 中野由美子社長(49)はアロマ教室などでイスラム教徒の女性と知り合い、一日5回の礼拝ごとに化粧を落とす、と聞いた。「生活様式に合わせ、肌にやさしく、一度で化粧水、乳液、美容液、下地、クリームをつけられる化粧品ができないか」と考えた。以前から自然由来の素材を手がけていたが、先行商品の大豆と米ぬかを発酵させた化粧品は「アルコールが含まれている」としてイスラム教徒には禁忌だった。

 原料製造機械の消毒にもアルコールではなく、次亜塩素酸を使うなど徹底し、昨年4月、日本イスラーム文化センターからハラール認証を受けた。オンラインショップなどで1本(100ミリリットル)1万2千円で販売。イスラム圏からの観光客向けに、県内のホテルやレストランにも置いてほしいと働きかけている。

 中野社長は「ハラールマークは安全、安心、清潔、高品質の印。イスラム教徒の女性たちに日本の化粧品の高い技術を発信したい」と話した。(阿久沢悦子)