京都)「勧請縄」の掛け替え 笠置・飛鳥路地区

甲斐俊作
[PR]

 京都府笠置町飛鳥路地区の府無形民俗文化財「勧請縄(かんじょうなわ)」行事が12日、あった。布目川(ぬのめがわ)に張り渡す30メートル余の勧請縄の付け替えを行い、地区の子孫繁栄や五穀豊穣(ほうじょう)などを祈った。

 午前8時、地区の人や町内の有志ら約15人が天照御門神社境内に集まり、約3時間をかけて直径約20センチ、長さ約40メートルの長大なしめ縄をつくった。1960年には20世帯92人いた地区も、今は7世帯12人で高齢化が進む。行事を守るために7年ほど前から地区外の有志に協力を得ている。「戦時中も途絶えることなく、500年は続く地区の文化。これからも守っていかなければ」と、行事の世話役辰己照夫さん(75)。

 しめ縄は近くの布目川まで運ばれると、地区の最長老、中西弘(ひろむ)さん(101)がわらや板で作った農具などの作り物が付けられた。副区長の西窪量(はかる)さん(74)が神木に登って縄の位置を定め、両岸の計10人がかりで川に張り渡された。中西さんは「無事に今年も行事を終えることができた。今日一日、一日と生きていて、ありがたいことです」と喜んだ。(甲斐俊作)