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 石川県出身の2人の哲学者、鈴木大拙(1870~1966)と西田幾多郎(1870~1945)を主人公にした新作オペラ「禅~ZEN~」が今秋から金沢市、高松市、群馬県高崎市の3都市で上演される。制作スタッフらが10日、金沢市内で会見した。

 前半で、大拙と妻ビアトリスが出会ってから死別するまでを、後半で、幾多郎を軸に戦争に向かっていく人々と死を描く。大拙役は中鉢聡さんと伊藤達人さん、幾多郎役は今井俊輔さんが演じる。

 初めてオペラの台本を手がけたという鈴木大拙館初代館長の松田章一さんは、「禅とは人間の生活そのもので、生き様。恋も友情も死も全てが禅という世界。愛と死、そしてもっとおおらかな世界があることを脚本として描いた」。同じく初めてオペラの作曲をする渡辺俊幸さんは、格調と分かりやすさを心がけるといい、「生涯最高の作品にしようと意気込んでいる」と話した。合唱団は今後募集するという。

 公演は3回の予定で、11月22日に金沢歌劇座、来年2月7日に高松市のレクザムホール、同21日に高崎市の高崎芸術劇場。(浅沼愛)