拡大する写真・図版 「神戸の壁」に映し出された人影の十字架=2020年1月11日午後6時5分、兵庫県淡路市、小杉豊和撮影

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 阪神・淡路大震災の大火に耐えて残った「神戸の壁」(高さ約7メートル、幅約14メートル)のライトアップが11日、兵庫県淡路市の北淡震災記念公園で始まった。震災から25年になる17日まで照らされる。

 昭和初期に神戸市長田区の公設市場に建てられたコンクリート製の防火壁で、神戸空襲の戦災と震災を乗り越えた。震災後の再開発で解体の危機に直面し、2000年1月に淡路島の旧津名町(現・淡路市)の音楽ホールの隣へ移された後、08年11月に、現在の公園に移された。移設から今年で20年になる。

 11日夜の追悼行事では、保存に取り組んだ市民団体「リメンバー神戸プロジェクト」代表の三原泰治さんが「みんなの力で残した神戸の壁を千年先まで生かそう」と呼びかけた。住民らが壁の前で、両手を広げて自分たちの影を投影し、震災の教訓の継承を誓った。(吉田博行)