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 韓国大統領府の鄭義溶(チョンウィヨン)・国家安保室長は10日、トランプ米大統領から北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長宛ての誕生日祝いのメッセージを預かり、伝達したと韓国記者団に語った。詳しい内容は明らかにしなかったが、メッセージは韓国政府を通じて北朝鮮側に伝えられたとした。

 鄭氏によると、トランプ氏と8日に面会した際、この日が正恩氏の誕生日であることが話題になり、トランプ氏から「金委員長にメッセージを伝えてほしい」と依頼されたという。

 これに対し北朝鮮の金桂寛・元外務省第1次官は11日、「(韓国は)朝米首脳間に特別な連絡ルートがあることを知らないようだ。大統領のメッセージは親書で直接伝えられた」と反論。「メッセージを伝えると(韓国が)騒いだのは、『仲裁者』の役割への未練が残っているようだ」と批判した。朝鮮中央通信がこの日、談話の形で報じた。

 トランプ氏が誕生日のメッセージを送ったのは、首脳間の関係を維持し、その良好さをアピールする狙いがあったようだ。ただ、金桂寛氏は談話で米朝交渉についても言及。「我々が示した要求を米国が全面的に受け入れてのみ対話は成り立つ。米国には準備ができておらず、できないことも知っている」と米国にも批判の矛先を向けた。(ソウル=神谷毅)