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 11日に投開票された台湾総統選で、与党・民進党の現職、蔡英文(ツァイインウェン)氏(63)に大差で敗れた野党・国民党の韓国瑜(ハンクオユイ)氏(62)は同日夜、大勢が決した後に南部・高雄市の選挙事務所で支持者の前に姿を見せ、蔡氏に電話で祝意を伝えたことを明かした。

 支持者からは票の再集計を求める声が湧き起こったが、韓氏は「民主主義の結果は尊重しなくてはいけない。私の努力不足だった。みなさんは明日から団結してほしい。蔡氏にはみんなが安心できる台湾をつくってほしい」と呼びかけた。

 選挙事務所前では支持者が同日午後から開票速報を見守った。次第に票差が広がっていくと、呉敦義(ウートゥンイー)・国民党主席の辞任を求める声が上がり、緊張感に包まれる場面も。「負けても冷静になろう。結果を受け止めよう」などとの呼びかけも出された。

 韓氏は選挙戦を通じて、蔡政権によって中国の圧力が強まり、経済の低迷や外交的な孤立が深まったなどと批判。対中関係を改善することで経済を活性化させると訴えた。

 だが、こうした対中融和路線は、香港で続くデモに強硬姿勢をとった中国への反発を強めた市民からは警戒され、支持が広がらなかった。(高雄=平井良和)