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 13日の「成人の日」を前にした12日、愛媛県内の11市町で成人式が開かれた。県社会教育課によると、県内の新成人は1万3208人で、昨年に比べ585人少なかった。

 砥部町宮内の町文化会館であった町の成人式には、県立とべ動物園で19年12月に20歳になったメスのホッキョクグマ「ピース」の着ぐるみが、西陣織の振り袖姿で登場。“同級生”の新成人と記念撮影をした。

 式典では、人工哺育のピースを担当した飼育員の高市敦広さん(49)が講演した。ホッキョクグマの人工哺育は国内初。適したミルクの種類がわからないなど「色々な壁に当たった」という高市さん。手探りの日々を振り返り、「壁に突き当たっても諦めず、必ず壁の向こう側に行く方法を探してほしい」と激励した。

 高校卒業後に町を離れ、静岡の大学に通う松浦統士さん(20)は父親がとべ動物園の飼育員。講演後、「高市さんの仕事への熱意と本気度を感じた。これから社会で仕事をする立場として尊敬します」と話し、「人生を楽しめる大人になりたい」と今後の目標を語った。(照井琢見)