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 2020年東京夏季五輪・パラリンピック開幕前にして、30年札幌冬季大会招致の可能性が膨らんできた。札幌には、二つの大きな強みがある。また、国際オリンピック委員会(IOC)には「開催地を早めに確保したい」という思いがある。

札幌を絶賛、バッハ会長の思惑

 「札幌市には強い基盤がある。大会開催に向けて能力があり、主要な部分で課題は見受けられない。素晴らしい冬季大会開催に、疑いの余地はない」

 IOCのバッハ会長は11日、スイス・ローザンヌのIOC本部で秋元克広札幌市長の訪問を受けた後、報道陣に冗舌に語った。

 「札幌は冬季競技、冬季五輪が気候の課題に対応できるすべを披露しようとしている。IOCの最優先事項と合致していて、感銘を受けた」と話す。

 バッハ会長の絶賛は、リップサービスでは片付けられない。まずは既存施設で競技の92%を行う、26年招致案への高評価がある。26年大会について札幌は胆振東部地震からの復興を最優先して18年に断念したが、開催案への評価は高かった。

 さらに、東京五輪でのマラソンと競歩実施が好印象だ。IOCが暑さ対策で東京から急きょ札幌に開催地を変更した経緯から、札幌の対応を評価する声はIOC内に多い。バッハ会長も自ら、開催が成功すれば30年招致への追い風になると明言している。海外メディアの間でも、本命は札幌という見方が大勢だ。

 IOCによると、30年冬季五輪開催に興味を持っているのは札幌のほか、02年冬季五輪開催地のソルトレークシティー(米)と、ピレネー・バルセロナ(スペイン)。26年冬季大会が欧州のミラノ・コルティナダンペッツォ(イタリア)であることなどから、対抗馬として有力なのはソルトレークシティーとされるが、28年夏季大会の開催地がロサンゼルスで、夏冬2大会続けての米国開催が敬遠される可能性がある。(ローザンヌ=遠田寛生)

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