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 宮城県石巻市で12日、成人式が開かれた。そこに、東北学院大2年生の只野哲也さん(20)の姿があった。東日本大震災の津波で児童70人が亡くなり、4人が行方不明となった同市立大川小学校の卒業生。津波にのまれながらも生き残った児童4人の中でただ一人、体験を語り続けている。

 石巻専修大の体育館で行われた成人式。色とりどりの振り袖やはかま、スーツに身を包んだ約800人の新成人が集まり、写真を撮ったり、旧友との再会を喜んだりした。

 只野さんは、今日のために新調したという紺色のスーツに赤いネクタイを着用した。震災当時は小学5年生だった「てっちゃん」。小学1年生から習っている柔道を今も続け、がっしりとした胸板が9年の歳月を感じさせる。

 胸の内ポケットには、震災前に撮った家族の集合写真と大川小の同級生の集合写真。同級生の写真は手にして式に臨もうと思ったが、喜んでくれる人もいれば悲しむ人もいるのではと考え、身につけた。

 前日、1人で大川小に行き、手を合わせた。

 「本来なら、ここで一緒に式に出るはずの友だちがいないのはさびしい。逆に、震災がなければ出会えなかった中学の友だちや先生もいる。喜びもあり悲しみもあり、複雑な思いで参加した」

 それでもこの日、只野さんを柔…

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