自衛隊の中東派遣「支持する」 サウジ皇太子、首相に

ウラー=豊岡亮
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 サウジアラビア訪問中の安倍晋三首相は12日(日本時間13日未明)、同国西部のウラー郊外で、ムハンマド皇太子と会談し、中東地域の安定と緊張緩和に向けて関係国が力を結集すべきだとの認識で一致した。首相は、中東海域への自衛隊派遣についても説明。ムハンマド皇太子は「日本の取り組みを完全に支持する」と述べ、船舶の航行の安全確保に向け、引き続き連携することでも一致した。

 会談は、通訳のみが同席する約20分間を含め、約1時間行われた。日本政府の会談後の説明によると、両国は、中東地域の緊張をもたらしているイランと米国の対立をめぐり、当事国同士の対話の重要性について認識が一致した。ムハンマド皇太子からは、日本の外交努力を評価するとの発言もあったという。

 首相は13日午前(同日夕)、ウラー近郊にある世界遺産「マダイン・サーレハ遺跡」を視察後、記者団の取材に応じ、中東海域への自衛隊派遣について、「完全な理解と支持を得ることができた」と語った。

 首相は13日午後(同日夜)、アラブ首長国連邦(UAE)に移り、同国のアブダビ首長国のムハンマド皇太子と会談した。2009年に始めた同首長国との共同石油備蓄事業を3年間延長するとともに、備蓄容量を3割増の約817万バレルに引き上げる合意文書も交わした。(ウラー=豊岡亮)