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 5万6千人が詰めかけた満員の埼玉スタジアムは、伝統のスタイルを貫いた静学の逆転優勝に酔いしれた。第98回全国高校サッカー選手権大会の決勝。県代表の静岡学園は、前年王者の青森山田(青森)に3―2で競り勝ち、24年ぶり2度目、初の単独優勝に輝いた。

 前半、DF阿部健人主将(3年)を中心に、今大会を無失点で抑えてきた守備が崩れた。「体験したことのないプレッシャーの速さに動揺して、悪循環に陥った」。セットプレー、PKで失点し、一時は2点のリードを許した。「守備の最終ラインが低くなり、中盤の選手との距離が遠く、ボールをつなげなかった」。中盤での速いプレッシャー、球際の強さを発揮する相手に圧倒され、試合を支配された。

 前半終了間際、ようやく反撃に出る。DF中谷颯辰(そうしん)(同)が混戦のこぼれ球をゴール左隅に決め、1点を返した。

 ハーフタイム、川口修監督は選…

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