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 「どんなコーヒーが好き?」

 「コクのある感じですかね」

 店主がコーヒー豆を選び、ゆっくりと時間をかけていれてくれた。インドネシア・スラウェシ島のパル市にあるカフェ「クダイ・ファブラ」だ。

 同市は昨年大地震や津波に襲われた。今年の9月に、被災地で活動するNGOを取材するために訪れたが、社会起業家や市民活動家が集まるカフェがあると聞いて、行ってみたのだ。

 店主の妻が、女性の起業や自立を支援する活動を行っている。彼女に声をかけられ、ここに集う一人がサムシナル(41)だ。

 サムシナルは小学校の時に背骨に大けがを負い、背がそれ以上伸びなくなった。手先が器用で、仕立物で身を立てているサムシナルは「みんなと話すうちに私も仲間を作ろうと思った」と話す。

拡大する写真・図版身体の不自由な女性のグループを率いるサムシナル。「初めて自分の手で洋服を完成させると、女性たちの表情ががらっと変わります」=インドネシア・スラウェシ島パル市のカフェ「クダイ・ファブラ」

 ひきこもりがちな、身体に障害を持つ女性たちを探してたずね歩き、誘った。「一緒に仕立ての仕事をしませんか。私もできたんだから、あなたにもできます」。5人の女性たちに裁縫を教え、今では彼女の名前の一部をとった店「シナール・テイラー」として完成品を納入できるまでになった。

 「みんな女性で、かつ障害を抱…

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