拡大する写真館があった場所でカメラを構える須佐光浩さん=2019年12月23日、兵庫県西宮市、小宮路勝撮影
年明け、街の写真店主は卒業アルバムの制作で慌ただしい日々を送る。25年前もそうだった。ただ、あの大震災がそれを阻んだ。仕事を引き継いだのは、同じ写真の世界に進んだ息子だった。東北の被災地にも足を運んだ。父が残した仕事はもう終わったと思っていたが――。
新年が明けるころには毎年、卒業アルバムの制作に追われる。兵庫県西宮市の阪神甲子園球場近くに写真店「スサフォトスタジオ」を開いて30年近く経つ。
1995年1月16日夕。
還暦を迎えたばかりの須佐巌(いわお)さんは、市内の自宅に戻るとこたつに入り、持ち帰った仕事に向き合った。
拡大する須佐巌さん(須佐光浩さん提供)
■真剣勝負の「写真道」歩…
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朝日新聞社会部