拡大する写真・図版将棋棋士を目指す次男の隆文さんを亡くした、船越明美さん(中央奥)。師匠だった森信雄さん(手前右)が開く将棋教室を訪れ、将棋を指す子供たちを見守る=2019年11月24日、兵庫県宝塚市、遠藤真梨撮影

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阪神大震災25年「あの日まで あの日から」

 いつまでもつながらなかったモーニングコール。母はいま、届かぬ所へ行った息子の声を、碑に刻まれた名に触れ、聴く。

「18歳までに初段になれなかったら帰す」

 6畳一間の和室にはテレビも机もない。あるのは厚さ4寸5分の将棋盤。「プロになる」。16歳だった船越隆文さんは、そう心に決め、4月から一人暮らしを始めた。兵庫県宝塚市の阪急清荒神(きよしこうじん)駅のすぐ裏にある、築40年近い木造2階建てアパートの1階だ。

拡大する写真・図版船越隆文さん(森信雄さん提供)

 1994年の将棋界は、23歳の羽生善治四冠が初めて名人位を獲得。その後、史上初の六冠になり、歴史に名を刻もうとしていた。

 「18歳までに初段になれなか…

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