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 長野県軽井沢町で乗客・乗員41人が死傷したスキーツアーバスの転落事故から、15日で4年を迎える。犠牲になった乗客13人は全員、未来へ羽ばたこうとしていた大学生だった。事故を風化させない、悲惨な事故を防ぎたい――。あの夜、懸命の救助にあたった消防隊員は自問自答を続けている。

拡大する写真・図版横転した大型バスの運転席側から救助活動にあたる消防隊員ら=2016年1月15日午前5時31分、長野県軽井沢町、佐久広域連合消防本部提供

 2016年1月15日午前2時すぎ。寄せられる情報は断片的だった。「バスが横転」「乗客30~40人でけが人多数」――。とんでもない事故になるかもしれない。そんな悪い予感は的中した。

 佐久広域連合消防本部の軽井沢消防署(軽井沢町)で当直勤務だった冨樫伸治隊員(45)は、署内にけたたましく響いた救助事案発生のサイレンで跳び起きた。現場は国道18号碓氷バイパスの入山峠付近。救助車両で5・5キロの一本道を急いだ。

 7分で現場に到着。車のライトで道の外側にひしゃげたガードレールが見えた。「崖下とは聞いていないが、まさか」。隊員たちが手持ちの明かりを下に向けると、横転したバスの輪郭が浮かび上がった。フロントガラスは飛び散り、天井は木に衝突して大きくへこんでいた。

拡大する写真・図版道路脇の崖に横転したバスは、天井部分が立ち木にぶつかって変形。救助活動はスペースが限られる中で進められた=2016年1月15日午前5時33分、長野県軽井沢町、佐久広域連合消防本部提供

 とっさに無線で応援を要請した。「想像をはるかに超えている。どうすればいい」。暗闇のなかでの救助は困難を極めた。正確な乗客数もわからず、目の前に見えた人を1人ずつ助けていくことを繰り返した。

 崖下から救助されたけが人が、…

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