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 スキーツアーの大学生13人と運転手2人が亡くなった長野県軽井沢町のバス転落事故は15日、発生から4年を迎えた。未明から関係者が現場を訪れ、犠牲者を悼んだ。

 事故で亡くなった大谷陸人さん(当時19)の父慶彦さん(54)=東京都杉並区=はこの日午前、献花に訪れた。黒いコートは、生前の陸人さんが着ていたもの。小雪の舞う中、「祈りの碑」を見つめ手を合わせた。「4年前もこんな寒い日でした。陸人の人生も、私たちの時間も、ここで止まってしまった」。陸人さんは東京農工大1年生で、ラグビーに熱中していた。慶彦さんは昨年、ラグビーW杯を観戦。「本当なら隣に陸人がいたはずなのに。とても悔しい」と語った。

 事故を起こしたバスの運行会社「イーエスピー」(東京)の高橋美作(みさく)社長(58)も早朝、両手で抱えた花束を碑に手向け、約1分半にわたって手を合わせた。その後、記者らに「改めて心よりおわび申し上げます。今後とも真摯(しんし)に対応していきたい」と話した。

 次男の西原季輝(としき)さん(当時21)=千葉県市川市=を亡くした女性は、弁護士を通じて「まだ悪い夢を見ているような気持ちで日々を過ごしています」とするコメントを寄せた。高橋社長らは業務上過失致死傷容疑で書類送検され、長野地検が捜査を続けている。女性は「バス会社のいい加減な経営があの事故を生んだのは明らか。一日も早く起訴し、次男に良い報告がしたいです」とつづった。(里見稔、田中奏子)