「英語の作品でないと無理」「最近ヒットするのはハリウッド大作ぐらい」――。世界最大の映画市場である米国には、こんな「定説」がある。その定説を覆すように、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が米国で快進撃を続けている。13日には韓国映画として初めて作品賞などアカデミー賞6部門でノミネートされた。躍進の陰には、加速する韓国企業のハリウッド展開がある。
米ロサンゼルスで5日開かれたゴールデングローブ賞授賞式の会場。韓国初の外国語映画賞に輝いた「パラサイト」のポン・ジュノ監督(50)の壇上でのスピーチを、大きな拍手と笑顔で見守る女性がいた。今作の製作・配給会社を傘下に持つ「CJグループ」のイ・ミギョン副会長だ。韓国の最大財閥サムスングループの創業者の孫娘で、今作の製作総指揮も務めている。
「CJのハリウッド攻略ぶりがすごい」と、映画関係者は口をそろえる。
韓国経済新聞などによると…

パラサイト 半地下の家族
米アカデミー賞作品賞、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールなどに輝いた映画「パラサイト 半地下の家族」。最新ニュースはこちら。[もっと見る]