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 中国の湖北省武漢市で新型コロナウイルスによる肺炎患者が多発した問題で、地元当局は14日、ヒトからヒトへの感染について、「可能性は排除できない」との見解を示した。引き続き検査が必要だとし、市民に対策を呼びかけている。

 地元当局によると、14日時点で新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは41人で、うち1人が死亡、6人が重症という。当局は「中高年の男性が比較的多い」と説明している。

ヒトからヒトへの感染「可能性排除できず」

 一方で、発症者の中には夫婦で発症したケースもあった。夫は患者が多く出た海鮮市場で働いていたが、妻は市場との接触を否定しているという。当局はこれまで、ヒトからヒトへの感染は否定してきたが、この日の発表では「確定できないが、可能性は排除できない」と修正した。

 これに対し、国立国際医療研究センター国際感染症対策室の忽那(くつな)賢志医長は「可能性があったとしてもとても低い」と指摘。コロナウイルスが原因のSARS(重症急性呼吸器症候群)などでは患者と近距離で長時間一緒にいた場合に感染が限定され、「仮にヒトからヒトへ感染したとしても街中で爆発的に広がる可能性は低い」とみる。(冨名腰隆=北京、三上元)

拡大する写真・図版閉鎖された海鮮市場の前を歩く女性=2020年1月12日、湖北省武漢市、AFP時事