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 蔵王の冬の風物詩、樹氷は「凝霜(ぎょうそう)」だったかもしれない――。「樹氷」の名称は明治期の誤訳の産物だったとする調査結果を、山形大学の柳沢文孝教授(環境化学)が発表した。気象用語を翻訳する過程で別の言葉と取り違えられた可能性があることを、内務省の資料などから突き止めたという。

 柳沢教授によると、「樹氷」は1873(明治6)年にウィーンであった国際会議で決まった気象用語「silver thaw(シルバー・ソー)」を翻訳した言葉。樹木に付着した雪などからできた不透明な氷を指す表現だという。会議後に、内務省地理局(現・国土地理院)の気象観測員らが「樹氷」との訳語を考案したとみられる。

 確認できる資料で「樹氷」が登場する最も古い例は、同局が作成した78(明治11)年1月の気象月報。「樹氷」が「シルバー・ソー」の訳語として記される一方、樹木に付いた透明な氷を表す「glazed frost(グレーズド・フロスト)」は「凝霜」と訳されていた。

 だが元々、「樹氷」は「グレー…

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