[PR]

 囲碁の史上最年少プロ棋士、仲邑(なかむら)菫(すみれ)初段(10)が16日、名古屋市東区の日本棋院中部総本部での第76期本因坊戦の予選で、元王座の羽根泰正九段(75)に敗れた。公式戦で初めて元タイトルホルダーと対戦したが、敗戦後の仲邑初段は報道陣の問いかけに終始、悔しそうな表情だった。

 対局は午前10時に始まった。白番の羽根九段が序盤からリードを奪い、289手で5目半勝ち。終局後、羽根九段は仲邑初段について「読みがしっかりしていて戦いがうまい。なかなか土俵を割らない」と評した。

 三重県出身の羽根九段は「中京のダイヤモンド」の異名をとり、通算1200勝を達成した大ベテラン。息子の直樹碁聖(43)に加え、昨年4月に孫の彩夏初段(17)がデビューし、史上初の親子三代の現役プロとなった。

 仲邑初段と同期デビューを果たした彩夏初段は仲邑初段に公式戦で2連敗中。孫に代わって雪辱を果たした格好だが、羽根九段は「(雪辱する)意識は全然ない。自然に打てるかが勝負だと思っていた」と笑った。(滝沢隆史)