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 内閣府が国会に提出した「桜を見る会」の推薦者名簿の一部に、「首相枠」などの推薦を取りまとめた推薦部局名を消す加工をしていた問題で、内閣府人事課長と課長級参事官の2人が国会提出の前日に加工していたことがわかった。内閣府が16日の参院予算委員会の理事懇談会で明らかにした。

 理事懇談会は非公開。出席した立憲民主党の蓮舫副代表らによると、内閣府の大塚幸寛官房長が「一部異なるものを国会に提出し、多大なるご迷惑をおかけした」と謝罪。政府のガイドラインでは、官房長が文書管理事務を統括する「総括文書管理者」だが、大塚氏は加工を把握していなかったという。

 加工されたのは、名簿が国会に提出された前日の昨年11月21日。「内閣官房内閣総務官室」の部局名が白く消されていた。その前日の20日には、大西証史内閣審議官が国会で、同室が取りまとめた推薦者名簿は廃棄済みと答弁していた。蓮舫氏は16日、「答弁がうそだったことが明らかになるから消したとしか思えない」と批判した。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で、国会答弁と整合性をとるためではないかとの指摘について「それはまったくない」と否定。「最終的な推薦者は内閣府の人事課であり、それと異なる記載は誤解を招くのではないかと懸念し、消したということだった」と釈明した。

 また、菅氏は会見で、内閣府では招待者名簿を担当する人事課に対し、2014年と17年に内部監査を実施していたことを明らかにした。公文書管理法が義務づける「管理簿」への記載を怠るなど、同法違反の状態を2度にわたって見逃していたことになる。菅氏は「結果的に確認できなかった」と述べた。(安倍龍太郎)