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 米軍機の訓練候補地である馬毛(まげ)島(鹿児島県西之表市)をめぐり、八板(やいた)俊輔市長が16日、防衛省で山本朋広副大臣と面会し、「(施設や訓練の)具体的な内容が明らかになっておらず賛否を論じる段階にない」と伝えた。山本氏は、今月21日から整備に向けた環境調査を始めると説明した。

 防衛省は昨年11月、島の99%を所有していた開発会社(東京)から土地を購入することで、同社と合意。12月には同市に、新たに「自衛隊馬毛島基地(仮称)」を置く意向を伝えていた。

 八板氏は、島の買収額(約160億円)の根拠や、自然保護についての見解を問う質問書を山本氏に手渡した。そして米軍機訓練の移転はまだ検討段階だと指摘し、「ふさわしい別の活用策があると考えている」と伝えた。一方、山本氏は「安全保障政策にとって重要なこと」と述べ、理解を求めた。

 八板氏は質問書の提出後、報道陣に「部隊や設備内容は明らかになっていない」と語り、飛行ルートや騒音も含めて具体的内容が明らかになってから、賛否を明らかにする意向を示した。「選挙のときFCLP(米空母艦載機の陸上離着陸訓練)の施設について反対である、と申しあげ当選した。考えは一切かわっていない」とも述べた。(伊藤嘉孝)