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 タイ・パタヤの高級住宅を拠点にした特殊詐欺事件で、警視庁は、いずれも住所、職業不詳の安武健吾(36)と平田晋平(34)の両容疑者を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで逮捕し、16日発表した。安武容疑者は容疑を否認し、平田容疑者は黙秘しているという。

 この事件の逮捕者は28人となった。警視庁は2人が詐欺グループを組織して主導したと判断。3億円以上がだまし取られたとみる事件の全容解明を進める。

 捜査2課によると、逮捕容疑は昨年3月、パタヤの住宅で電話とメールを使い、有料サイトの未払い料金があるなどと福井市の50代女性ら3人にうそを伝え、電子マネーのギフト券で計78万円を詐取したというもの。

 捜査関係者によると、安武容疑者は、関係が深い福岡県の指定暴力団のつてで多重債務者らを集め、日本にうその電話をかける役としてタイへ送り込んだほか、平田容疑者を通じてグループに指示を出すなどしていたという。警視庁はこれまでに、電話役に加え、現地拠点の管理役や電子マネーの換金役を逮捕。被害金の一部が暴力団に流れていた可能性もあるとみている。