18~19日にある大学入試センター試験は31回目の今年が最後となり、来年から大学入学共通テストに衣替えする。数十万人の受験生が一斉に同じ試験を受ける巨大テストはなぜ始まり、どう変わってきたのか。

 一斉に同じ入試を受ける仕組みは、1979年に始まった共通1次試験にさかのぼる。当時は18歳人口が増えて受験競争が激しく、「難問・奇問」が問題視されていた。国公立大向けに高校の学習に沿う試験として導入され、一度に大量の答案を採点できるようにマークシート式となった。

 しかし、一律に5教科のテストを課し、偏差値重視の傾向や大学の序列化を強めた、と批判が強まった。「国公私立大学が自由に利用できる共通テスト」(政府の臨時教育審議会)を求める機運が高まり、90年にセンター試験が始まる。大学が1科目からでも自由に使えるのが特徴で、利用大学は90年の148校から今年は858校に。特に私大の利用が進み、受験生の8割前後にあたる毎年50万人以上が受験している。

 問題は、大学教員らでつくる委員会が作問し、別の二つの委員会による計6回に及ぶ点検を経て完成させる。学習指導要領の変化に合わせ、日本史で複数の資料を読んで答えさせたり、国語で会話文が登場したり。数学で7行に及ぶ問題文を読み込ませるなど、理系科目も工夫がみられる。

 入試センターの荒井克弘名誉教授は「多様な分野の大学教員が議論して作り、共同研究のようだった」。坂口幸世(ゆきとし)・代ゼミ教育総研主幹研究員は「50万人規模に一斉に課す試験としては優れていると思う。マーク式だから暗記で解ける、というのは思い込みだ」と評する。「似た問題を出し続けると、パターン化された反復学習による高得点の可能性が出る。出題をやめたり、新しいタイプの問題を探ったり、非常に努力を重ねていた試験だった」

 高校生向けメディア「高校生新…

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