聖火ランナーの県内ルートについて福島県知事は=三浦英之、小玉重隆撮影
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フレコンバッグ流出の現場で⑤

 昨年12月17日、福島県は東京五輪の聖火リレーが通る県内のルートを公表した。3日間で25市町村・計49・7キロを、260の個人・団体がつなぐ(今後公表予定の双葉町を除く)。安倍晋三首相(65)は1月20日、施政方針演説で「力強く復興しつつある被災地の姿を(中略)実感していただきたい。まさに『復興五輪』であります」と強調した。初日、聖火リレーは沿岸部にある東京電力福島第一原発事故の被災地を走る。

 そこからはどんな景色が見えるのか。昨年12月中旬、避難区域が設定された12市町村のうち、双葉町を除く11市町村のルートを実際に歩いてみた。

 3月26日、聖火リレーがスタートするのは、原発事故の収束や廃炉の作業拠点となり、昨年4月に全面再開したスポーツ施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)だ。第一原発から約20キロ。総工費約130億円の広大な競技施設は1997年、東電から福島県に寄付されたものだ。当時の東電社長が、同施設の建設構想と第一原発の増設計画を同時に発表したため、「増設の見返りだ」と批判を浴びた施設でもある。

拡大する写真・図版フレコンバッグの移送作業が続く仮置き場。ここも聖火リレーのコースからは外れている=昨年12月23日、福島県飯舘村、三浦英之撮影

 富岡町、大熊町、南相馬市……。歩いていくうちに違和感が募った。公表されたルートからは、第一原発がある同県双葉郡で暮らしていれば目にする、風景が見えない。廃炉作業が続く第一原発も、除染廃棄物を詰め込んだフレコンバッグ(保管袋)が積み上げられた仮置き場も、視界に入らない。

 浪江町に入って、さらに驚いた…

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