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 戊辰戦争で落城した磐城平藩のお城がよみがえったのか――。JRいわき駅近くの小高い丘の上にある磐城平城跡地に、一夜にしてお城が姿を現した。市街地から見上げると、緑に囲まれたお城の白さが映える。夜はライトアップで闇に浮かぶ。

 この「一夜城」は、平城にあった「三階櫓(やぐら)」の絵図を元にして描いた看板(高さ13メートル、横11メートル)だ。町の活性化に取り組む「たいらまちづくり株式会社」が設置し、2月末まで見られる。江戸幕府の老中を務めた磐城平藩主安藤信正(1819~71)の生誕200年を記念した。

 信正は幕末の激動期に公武合体を進めたが、「坂下門外の変」で処分された。戊辰戦争は旧幕府側で戦ったが、新政府軍の猛攻で平城は落城し、敗走した。まちづくり会社の猪狩達宏さん(38)は「平が城下町だったこと、幕末に活躍した殿様がいたこと、誇れる歴史があったことを知ってほしい」と話している。(柳沼広幸)