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 トランプ米大統領の「ウクライナ疑惑」をめぐる上院の弾劾(だんがい)裁判が16日、開廷した。米史上、大統領の弾劾裁判は3例目となる。本格的な審理は21日から始まり、100人の上院議員が陪審員になって、「権力乱用」と「議会妨害」で弾劾訴追されたトランプ氏を罷免(ひめん)するかどうか裁く。

 上院の議場で16日昼、弾劾管理人(検察官に相当)に就任したシフ下院情報特別委員長(民主)が、弾劾訴追決議(起訴状に相当)を読み上げ、「トランプ大統領は弾劾裁判と、すべての公職資格の剝奪(はくだつ)、そして罷免に値する」と述べた。その後、弾劾裁判長を務めるロバーツ最高裁長官と上院議員が宣誓した。

 弾劾裁判は21日に進め方などについて審議。その後、弾劾管理人と、大統領の弁護団がそれぞれ訴追事案について意見を陳述するなど審理が本格化する。

 最終的に、上院議員がトランプ氏を辞めさせるかどうか採決する。ただ、罷免には出席議員の3分の2以上の賛成が必要。現在、与党・共和党が過半数を占めており、トランプ氏が罷免される可能性は低い。

 この日、トランプ氏は記者団に「これは、でっち上げでインチキだ。さっさと終わらすべきだ」と述べた。(ワシントン=土佐茂生)