拡大する写真・図版感謝状を手に並ぶ図師さん(左から2人目)ら=2020年1月、宮崎南署

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 踏切内で動けなくなった女性を救助したとして、宮崎市の中高生ら4人に17日、宮崎南署から感謝状が贈られた。

 感謝状を受けたのは、いずれも宮崎市に住む自営業の図師健一郎さん(52)、県非常勤職員の村留伊津美さん(38)、宮崎南高校2年の木村明里さん(16)、赤江東中学校3年の佐伯美咲さん(15)。

拡大する写真・図版女性が救助された踏切=2020年1月、宮崎市恒久

 昨年12月27日午後6時ごろ、同市恒久のスーパーマーケット近くの歩行者用踏切で、市内の女性(39)がふらつきながら歩いていると、溝に足を取られ転倒。仰向けの状態で起き上がれなくなっているのを、偶然近くを通りかかった村留さん、木村さん、佐伯さんが発見。女性は左ひざから出血していて、意識がもうろうとしていたという。

 介抱しようとすると、「カン、カン、カン」という警報音とともに遮断機が下りた。踏切には緊急停止ボタンは付いていなかった。「とにかく早く外に出さないと、と必死でした」(佐伯さん)。それぞれ面識はなかったというが、とっさの連携を見せた。

 木村さんが遮断機を持ち上げている間に、村留さんと佐伯さんが2人がかりで踏切の外に運んだ。電車が踏切を通過したのは、その約10秒後だったという。

 その後通りかかった図師さんも加わって女性を近くの安全な場所に運び、署に通報。女性は無事だった。

拡大する写真・図版感謝状を手に並ぶ図師さん(左から2人目)ら=2020年1月、宮崎南署

 現場は人通りが少ない場所で、村留さんは「4人がたまたま居合わせたことが奇跡的でした」と振り返る。河野俊一署長は「一歩遅ければ、大変な事故になっていた。勇気ある行動に感謝したい」と話した。(大山稜)