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 和歌山市の水道管の漏水修繕工事のための断水が19日夜、始まる。市内の広範囲に及ぶ3日間の断水に対する市民の不安は強く、市は18日も対策本部会議を開くなどして、慌ただしく対応に追われた。

 市は、漏水修繕工事のため、19日午後10時から29日午後10時まで、同市鳴神の国道24号花山交差点付近で通行規制を実施すると発表した。東行き西行きともに1車線のみの通行となる予定。工事は19日午後7時ごろから取りかかるといい、進み具合で規制時間がずれることや、状況次第で通行止めになることもあるという。現場付近はかなりの渋滞が予想されるため、市などは迂回(うかい)を呼びかけている。

 また、断水区域の市の支所や連絡所では給水袋を用意して、高齢世帯や障害のある人には水を入れて配達することを決めた。さらに、避難所も開設する。河南コミュニティセンター(和歌山市布施屋)、南コミュニティセンター(同市紀三井寺)、あいあいセンター(同市小人町)の3カ所で19日午後5時から利用できる。食料品、日用品、寝具などの提供はないので、各自で持参する必要がある。

 市企業局の問い合わせ電話がつながりにくいとの苦情が多く寄せられていることから、電話番号を追加した。問い合わせ番号は073・435・1303、1304、1307、1308。(井元茂)

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 JR西日本和歌山支社によると、断水による運行への影響はないが、断水期間中の和歌山駅構内のトイレは使用できないという。一方、駅前のホテルグランヴィア和歌山は断水期間中も通常通り営業する予定。近鉄百貨店和歌山店も営業予定。「和歌山ミオ」は、飲食店を含め北館では通常通り営業予定だが、本館は、飲食店など一部を休業するという。

 和歌山信愛大学(和歌山市住吉町)は20~22日、大学内のトイレを開放し、給水場所を設ける。午前8時半~午後8時。給水場所は西門すぐの駐車場内に設置。給水とトイレを利用する際は西門から入り、来客用玄関すぐの事務室に声をかけてほしいという。

 和歌の浦観光協会の7カ所の宿泊施設では、断水地域の人を対象に、19~22日、日帰り入浴を特別料金(税別500円)にする。利用時間は午前11時~午後3時。運転免許証など住所を確認できる書類を持参する。利用可能な施設の一覧は市ホームページで。(西岡矩毅)

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 断水時には、水洗トイレが使えない。和歌山県が作成した「防災ハンドブック」では、水を使わず、ポリ袋2枚と新聞紙などで作れる簡易トイレの作り方を紹介している。まず、便座を上げてポリ袋を便器に覆う。便座の上から2枚目のポリ袋をかぶせ、細かく砕いた新聞紙を重ねれば使えるという。同ハンドブックは、県教委健康体育課ホームページの「学校安全」の項目にある。

 東京都が作成したハンドブック「東京防災」では、断水していても排水ができる洋式トイレの場合、バケツ1杯の水を、水飛びに注意しながら一気に流し込むことで、排泄(はいせつ)物を流すことができると紹介。ただし、つまるのを防ぐためトイレットペーパーなどは流さずごみとして捨てる。

 「東京防災」ではポリタンクなどがない時の水の運び方として、段ボール箱の中にポリ袋を敷き、箱の底と側面を布製の粘着テープで補強して使う方法を紹介している。(藤野隆晃)