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 京都アニメーション放火事件から18日で半年。希望や夢があふれていたアニメ制作の現場に36人の姿はもうない。遺族や友人、元同僚らは深い悲しみと喪失感に包まれながら、それぞれ亡き人に思いをはせる。

幸恵さんの父「他の人の悲しみまで背負えない」

 亡くなった津田幸恵(さちえ)さん(当時41)の父・伸一さん(69)は兵庫県加古川市の自宅で、今年の正月を一人で過ごした。娘は毎年、盆と正月に帰省してくれた。

 担当は色の仕上げで「響け!ユーフォニアム」など多くの作品にかかわった。事件前、映画の作業が忙しくなりそうだからと、今年の正月は帰らないと話していた。娘がいないのは仕事のためだと思うようにしていた。「幸恵のことを考えるのをすーっと吹き消していました」

拡大する写真・図版津田伸一さんの自宅の居間には、幸恵さんが手がけた作品に登場するキャラクターの制服がかけてあった。幸恵さんが購入したという=兵庫県加古川市

 昨年8月、京都市内の1LDKの部屋から遺品を持ち帰り、仕事の合間に一つずつ目を通した。

 遺品から、人の教え方を説いた本を数冊見つけた。後輩一人一人に目配りして自分の技術を惜しみなく伝えていたと、事件後に同僚から聞いた。人をまとめる立場をきちんと自覚していた娘が誇らしかった。「幸恵は、のほほんと生きていたわけじゃない。できることをやる。エンドロールの名前より、そういうところがうれしかった」

拡大する写真・図版2016年にあった妹の結婚式に出席した津田幸恵さん=父の伸一さん提供

 遺品から京アニ作品のグッズも…

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