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 31回目の今年で最後となる大学入試センター試験が18日、全国689会場で始まった。初日は地理歴史と公民、国語、外国語の試験があり、最も受験者の多い外国語(筆記)は51万9303人が受けた。「世界史B」の設問で出題ミスがあり、この問題については全員に得点(2点)を与える。本試験では1992年、97年以来の措置という。19日は数学と理科がある。センター試験に代わり、来年からは「大学入学共通テスト」が始まる。

 出題ミスがあったのは「世界史B」の制度や政策について述べた複数の文の選択肢の中から正解を選ぶ設問。正答の「魏で、屯田制が実施された」が、「三国時代」と時代を特定しなかったため、さらに前の戦国時代の「魏」とも解釈できた。大学入試センターは「誤解を生む可能性があり、受験生全員に得点を与えることにした」と説明した。

 センターによると、同志社大(京都市)の試験場で英語のリスニング中に受験生が持ち込んだ小型の目覚まし時計が7回鳴って29人の解答に影響が出るなど、91会場で109人が試験をやり直した。ほかに東京都と名古屋市の試験場で計206人の試験開始が遅れた。東京経済大(東京都国分寺市)の試験場で、「国語」の試験が始まる午後1時前、蛍光灯6本が切れているのが見つかり、202人が別室で25分遅れで試験を受けた。愛知県立天白高校(名古屋市)では、遅刻した受験生への対応を担当者が誤り、2人が別室で2時間15分遅れで受験。東京外国語大(東京都府中市)、国学院大(渋谷区)では、バスや列車が遅れ、2人が1時間以上遅れで受けた。

 志願者は、昨年より1万9131人少ない55万7699人(男性31万4037人、女性24万3662人)。高校3年の現役生は81・1%(前年比0・5ポイント増)、浪人生ら既卒者は18・0%(前年比0・5ポイント減)を占めた。高卒認定試験合格者らは昨年と同じ0・9%だった。試験を利用する大学は過去最多となる706校(国立82、公立91、私立533)、短大は152校(公立13、私立139)だった。(矢島大輔)