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英語

 大問数・設問数・マーク数とも変化なし。大問の配点も昨年と同じ。

【難易度】やや難化

【全体概観】

 出題形式は昨年と同じ。大問6題からなる構成で、配点にも変化はなかった。

 第1問、第2問は発音・アクセント・文法・語法を中心とした基礎学力を試す問題で、全体配点の約30%が与えられている。

 第3問~第6問は、全体配点の約70%を占める読解問題で、単一のパラグラフの理解を問う基本問題から長文読解問題まで、実際に英文に接する際に考えられる様々な状況を想定した題材を用いて、英語の理解力・運用力を問う出題となっている。具体的な出題内容は、第3問がパラグラフ理解、議論の要点整理、第4問が図表を伴う英文読解、説明書からの情報収集、第5問が物語文の読解、第6問が説明的文章の読解である。なお、第4問Aは、例年文章と図表を読んで答える問題であるが、今年は本文中ではなく設問文中に図が入る出題形式だった。

 長文の語数は、第4問A(説明文)が約420語、第5問(物語文)が約650語、第6問(説明文)が約570語である。試験全体の総語数は約4300語で、2012年以降は4000語を超える出題が続いている。

設問別分析

【第1問】A 単語の発音 B 単語のアクセント

 今年も例年同様に発音とアクセントの出題で、Aは「下線部の発音がほかの三つと異なるもの」を選ぶ問題が3問、Bは「第一アクセントの位置がほかの三つと異なるもの」を選ぶ問題が4問と、形式・問題数ともに変更はなかった。発音問題は、全問において、下線部の発音の違いが明らかであり、昨年より易しい。アクセント問題は基本的なレベルであった。

【第2問】A 文法・語法 B 整序英作文 C 対話文中の英文完成

 例年同様の出題形式で、Aが文法・語法問題、Bが整序英作文問題、Cが対話文中の英文完成問題であった。Aは基本的な出題が多かったが、単語の正しい使い方や定型表現を知っているだけでなく、それをどれだけ正確な形で習得しているかが鍵となったと思われる。Bは正しい英文を作る力が試されており、どのような意味の英文を完成させるべきかを文脈から素早く推察して文を作らなければならず、あせりを感じることもあったかもしれない。Cは対話文空所補充問題と英文完成問題が融合された問題で、B同様、内容を素早く理解した上で、適切な内容かつ、文法的に正しい英文を完成させる必要がある。内容をきちんと理解できなければ正解に至らず、やや難しく感じられた受験生もいたのではないだろうか。

【第3問】A 不要な文の選択 B 意見内容の要約

 昨年からの形式上の変更点はなく、A不要文選択の問題、B意見内容要約問題の2題であった。Aの不要文選択問題は、落ち着いて文脈を追うことができれば不要な文、つまり文章の流れを妨げる1文を選ぶのは、それほど難しくなかったのではないかと思われる。Bの意見内容の要約問題は、昨年までは1人の発言者の意見内容を選ぶ問題に加えて、複数の発言者に共通する意見内容を選ぶ問題であったが、今年は全員の意見をふまえて次にすべきことに言及する発言を選ぶものになった。

【第4問】A 図表を使った説明文読解 B 説明文書などの読み取り

 問題形式・設問数に大きな変更はなかった。Aはスポーツにおける練習方法の違いとその効果を、ボールを的に当てるという実験で検証した文章で、例年通りの図表を含む読解問題であった。設問形式は、図表の内容から数値を計算させる問題や、後に続くであろう文章の内容を選ばせる問題など、昨年とは異なった出題もあった。Bはフリーマーケットの出店申請案内の読み取り問題で、設問数は昨年と同様であった。表の内容から計算させる問題など、設問内容・設問傾向も大きな変化はなく、読み取るべき内容をすばやく判断・抽出することが求められる点は例年通りである。

【第5問】物語文の読解

 配点・設問数は昨年と同じ。内容はファンタジーが含まれるが、身近な題材で読みやすいものであった。作者が山で愛犬とはぐれてしまい、数週間後に捜しに行くと、そこで不思議な老人と出会って、愛犬を取り戻すことができ、安堵(あんど)感を得るという話。英文も文章の展開も平易でわかりやすく、設問にも紛らわしい選択肢はほとんど見られなかったが、話の内容をきちんと把握して、その意味をしっかりと理解する必要があった。本文の語数は昨年とほぼ同じ650語。

【第6問】論説文の読解

 配点・設問数は昨年と同じであった。昨年は「道」の発達が人類の進歩につながったという話題だったが、今年は「自動販売機」の起源とその発展に関するもの。本文の語数は昨年とほぼ同じであった。問題形式も昨年とほぼ同じで、設問別に見ると、Aは昨年同様、指定されたパラグラフに関するオーソドックスな内容一致問題が4問、本文全体の趣旨を問う問題が1問で、下線部を説明する問題が一つ含まれていた。Bは六つのパラグラフの内容をまとめる見出しを問うもので、ほぼ昨年と同じであった。総じて言えば、本文も設問も昨年とほぼ同じかやや易しいレベルであり、難解な語句は含まれていないので、落ち着いて考えれば理解できたであろう。

新高3生へのアドバイス

 2021年度から始まる大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、従来のセンター試験から大きく出題形式が変更される予定で、「リーディング」では長文読解が中心となります。従来のセンター試験の大問1や大問2にあたる、発音・アクセントや文法・語法の知識を直接問う問題は出題されなくなる見通しですが、だからといって<語彙や文法の重要性が低くなったわけではありません>。与えられた英文・イラスト・グラフなどから必要な情報・概要・意図などを把握する応用問題に対処するためには、確かな文法・語法の知識が基盤となります。また、問題総語数も従来のセンター試験より増加するため、<短時間で多くの情報を処理する能力>が必要になります。

【今後の学習方針】

 対策として必要なことは、まず<語彙や文法の知識を盤石なものにすること>。そしてその知識を「正しく」「迅速に」活用できるようにするためにも、<たくさんの英文を読む練習をすること>です。遅くとも高3の夏休みまでには英検2級レベルの語彙(ごい)や英文法の学習を一通り終えましょう。既に終えた人も二巡三巡と繰り返し、知識を盤石なものにしていきましょう。

【学習法アドバイス】

 語彙や文法の学習の際には、その意味だけでなく、<正しい発音やアクセントを意識しながら声に出して覚えていくこと>が有効です。正しい音が定着することで、「リスニング」パートにも知識を生かすことができます。一日に学習する量の目安を決め、それが習慣になるくらい、<毎日学習を継続>してください。一日の中で、朝の起床後、夜の就寝前、など複数回学習の時間を確保することで、反復練習となり知識が定着しやすくなります。受験の最後の一日まで、この習慣を必ず続けることが重要です。

 語彙や文法の知識が身についてきたら、長文読解において、文構造を正しく捉える力や情報を整理する力を鍛えていきましょう。そのためには、英文を読む際に、<主語・述語・修飾関係などに注意して読み解く訓練>をすることが重要です。英文の構造や内容を把握した上で、音読練習をしていきましょう。何度も音読することで、構文の型が定着するだけでなく、英文理解のスピードを上げることにもつながります。また、正確な内容把握のためには、<誰が、どういった趣旨の発言をしているのか、そのトピックに対して賛成なのか反対なのか、といった情報を整理し、主張を簡潔にまとめる練習>も有効です。来年は共通テストの初年度ということもあり、過去問がなく演習も難しいかもしれません。模試をできるだけ多く受験し、実践形式での経験を重ねていきましょう。

新高2生へのアドバイス

 2021年度から始まる大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、従来のセンター試験から大きく出題形式が変更される予定で、「リーディング」では長文読解が中心となります。従来のセンター試験の大問1や大問2にあたる、発音・アクセントや文法・語法の知識を直接問う問題は出題されなくなる見通しですが、だからといって<語彙や文法の重要性が低くなったわけではありません>。与えられた英文・イラスト・グラフなどから必要な情報・概要・意図などを把握する応用問題に対処するためには、確かな文法・語法の知識が基盤となります。また、問題総語数も従来のセンター試験より増加するため、<短時間で多くの情報を処理する能力>が必要になります。

【今後の学習方針】

 対策として必要なことは、まず<語彙や文法の知識を盤石なものにすること>。そしてその知識を「正しく」「迅速に」活用できるようになるためにも、<たくさんの英文を読む練習をすること>です。高1のうちに英検準2級~2級レベルの語彙や英文法の学習を一通り終わらせ、高2ではより多くの英語に触れつつその内容を二巡三巡と繰り返していきましょう。その後は模試や過去問を利用して、問題を解く経験を積んでいきましょう。

【学習法アドバイス】

 語彙や文法の学習の際には、その意味だけでなく、<正しい発音やアクセントを意識しながら声に出して覚えていくこと>が有効です。正しい音が定着することで、「リスニング」パートにも知識を生かすことができます。一日に学習する量の目安を決め、それが習慣になるくらい、<毎日学習を継続>してください。この習慣が早いうちに身につくかどうかが、受験成功のカギを握っています。

 語彙や文法の知識が身についてきたら、長文読解において、文構造を正しく捉える力や情報を整理する力を鍛えていきましょう。そのためには、英文を読む際に、<主語・述語・修飾関係などに注意して読み解く訓練>をすることが重要です。英文の構造や内容を把握した上で、音読練習をしていきましょう。何度も音読することで、構文の型が定着するだけでなく、英文理解のスピードを上げることにもつながります。また、正確な内容把握のためには、<誰が、どういった趣旨の発言をしているのか、そのトピックに対して賛成なのか反対なのか、といった情報を整理し、主張を簡潔にまとめる練習>も有効です。模試を定期的に受験し、実戦形式での経験も重ねていきましょう。(東進ハイスクール提供)