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 尾道市の離島・百島の百島八幡神社で19日、伝統の「お弓神事」があった。島内の3地区から選ばれた15人の射手がかみしも姿で横一列に並び、家内安全などを願い、15メートル先の的をめがけて矢を放った。

 太鼓の音に合わせ、15人がそれぞれ計30本の矢を放つ。100人を超す人が見守り、的に当たるたびに歓声をあげた。島暮らしの夢をかなえ、約1年前に福山市加茂町から移住したという矢野一明さん(65)は初めての参加。「前に矢が飛んでくれたらいい」という気持ちで挑み、30本のうち4本を的に当てた。祝儀袋を手に「上出来です。いい1年にしたい」。

 神事の由来は、室町幕府の将軍、足利義教が暗殺された1441(嘉吉(かきつ)元)年の嘉吉の乱にさかのぼる。暗殺した赤松満祐の一族が島へ逃れ、追っ手に備えて弓の訓練をしたのが始まりとされる。(北村哲朗)