「日本が盾、米国は矛」見直し論議浮上 安保条約60年

有料記事日米安保60年

編集委員・佐藤武嗣
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 米軍への基地提供に加え、米国の日本防衛義務を盛り込んだ改定日米安全保障条約が締結されてから、19日で60年を迎えた。トランプ米大統領との関係や、米中大国間競争時代の中国への対応など、「還暦」の節目となる今年、日米同盟が直面する課題は少なくない。

米軍駐留経費負担

 「日米安保条約は不滅の柱。アジアとインド太平洋、世界の平和を守り、繁栄を保証する不動の柱だ」

 安倍晋三首相は19日、日米安保条約60年の記念行事で、こうあいさつした。

【特別企画】日米安保の現在地

60年前の1月19日、旧安保条約が改定され、現在の日米安全保障条約が調印された。国際秩序の構図が大きく変わるなか、変わろうとしている日米同盟の性格。「日米安保の現在地」を探る。

 首相はまた、「これからは宇宙、サイバースペースの安全、平和を守る柱として同盟を充実させる責任が私たちにはある」とも述べた。

 一方、トランプ米大統領は1…

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