[PR]

 宮城県内で越冬する渡り鳥のシベリアなどへの北帰行が、昨年より早まっている。専門家は「暖冬が渡り鳥の行動にも影響を与えている」と見ている。

 ラムサール条約湿地伊豆沼・内沼など県北域で越冬するガン類の生息状況を調べている市民グループ「フライング・ギース プロジェクト」の12日の調査では、確認された渡り鳥は昨年1月と比べて6割程度にとどまった。シジュウカラガンは、昨シーズンは約1200羽確認したが、今回は約10羽だという。

 プロジェクトリーダーの斎藤肇さん(大崎市在住)は「今年は調査前日まで気温が高めだったので、渡り鳥のねぐら周辺は積雪がほとんどなかった。暖冬の影響で、北帰行が昨季より早く進んでいるようだ」と話している。

 日本雁を保護する会の呉地正行会長は「北帰行が早まっている背景に、気候変動による温暖化がある。シジュウカラガンに限らず、マガンの越冬地が北上しており、最近は宮城で越冬する亜種ヒシクイや新潟で越冬する亜種オオヒシクイも秋田県大潟村で過ごす時間が長くなっている」と指摘している。(角津栄一)