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 平安時代に紫式部が創作した「源氏物語」の写本のうち、昨年新たに確認された藤原定家(ていか)(1162~1241)校訂の「若紫」について、歴史的な意義などを探るシンポジウム「人がつなぐ『源氏物語』―新発見「若紫」をめぐって―」(主催・朝日新聞社、中古文学会)が2月29日、大阪市北区の中之島会館(中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階)で開かれる。

 「源氏物語」は紫式部の自筆は伝わっておらず、鎌倉時代初めの歌人・藤原定家が校訂して書き写させた「定家本」は、これまで現存するのが「花散里(はなちるさと)」「行幸(みゆき)」「柏木」「早蕨(さわらび)」の4帖(じょう)(いずれも国重要文化財)とされてきた。昨年、三河吉田(みかわよしだ)藩(愛知県豊橋市)の大河内(おおこうち)家に伝わっていた「若紫」の写本が確認され、新たな貴重な資料として公表された。「若紫」は主人公の光源氏がのちの妻、紫の上と出会う物語のハイライトが描かれ、研究の進展についても注目されている。

 シンポでは、藤本孝一・冷泉家時雨亭文庫調査主任、新美哲彦・早大教授、久保木秀夫・日大教授が講演するほか、伊井春樹・阪大名誉教授が司会・コーディネーターを務めるパネル討論もある。

 午後1時~4時半。定員250人。入場無料。申し込みは、往復はがきに参加希望者(1枚につき1人)の住所、氏名、職業、電話番号を明記し、返信用はがきに返送先住所、宛名を記入し、〒631・8502 奈良市山陵町1500 奈良大学文学部・松本大研究室内の「源氏物語シンポジウム事務局」へ。2月5日必着。応募多数の場合は抽選。問い合わせはメール(hitogatunagu@yahoo.co.jp)で。

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 2月29日に大阪・中之島で開催予定だったシンポジウム「人がつなぐ『源氏物語』―新発見「若紫」をめぐって―」(朝日新聞社、中古文学会主催)は、中止することにしました。延期開催はしません。新型コロナウイルスの感染が広がる中、感染拡大のリスクを避ける必要があると判断したためです。今回のシンポジウムで予定されていた討論などの内容は、後日、朝日新聞と朝日新聞デジタルでお伝えする予定です。問い合わせは事務局(メールアドレスはhitogatunagu@yahoo.co.jp)へ。(渡義人)