EU離脱時、ビッグベンの鐘鳴らす? 支持派が寄付訴え
ロンドン=和気真也
欧州連合(EU)からの離脱を今月末に控えた英国が、離脱時に時計塔「ビッグベン」の鐘を鳴らして祝うかで揺れている。塔は改修工事中で、鳴らす場合は工期延長に約50万ポンド(約7160万円)かかるとされる。離脱支持派は「クラウドファンディング」で寄付を募るが、政府は離脱反対派に配慮し、控えめな船出を模索している。
ビッグベンは現在、工事に伴って年越しのお祝いなど特別な日にしか鐘を鳴らしていない。EU離脱時に鐘を鳴らすかが争点になったのは、ジョンソン首相がBBCのインタビューに語った内容が発端だ。ジョンソン氏は、英国時間で31日午後11時の離脱の瞬間に鐘を鳴らすなら「約50万ポンドかかる」と明かし、「市民から募れないか検討している」と述べた。
この言葉に離脱支持派の市民らが盛り上がり、寄付サイトで募金を訴え始めた。19日までの5日間で、1万3千人以上から26万ポンドを超える寄付が集まり、現在も増え続けている。
ただ、英国世論は今も離脱派…
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