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 通常国会が20日、開会した。安倍晋三首相が「公私混同」と批判を受けている「桜を見る会」問題や政権が推進してきたカジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件など「疑惑国会」の様相を呈する中でスタートした。

 首相は20日に衆参両院の本会議で施政方針演説に立った。

 桜を見る会やIR汚職事件、首相が任命した元閣僚の辞任については一切、触れずじまいだったのと対照的に、今年開催される東京五輪・パラリンピックには繰り返し言及。「日本全体が力を合わせて、世界中に感動を与える最高の大会とする」と強調し、「国民一丸となって、新しい時代へと、共に踏み出していこう」と呼びかけた。

 しかし、与党内からは続発する問題を危惧する声もあがっている。

 公明党の山口那津男代表は20日の参院議員総会で「国会のスタートは波乱含みだ」と指摘。桜を見る会について「国民は十分な説明が尽くされていないと感じている」、IRの汚職事件についても「国民の厳しい視線を感じざるを得ない」と発言した。

 この日、公職選挙法違反の疑惑が報じられた自民党の菅原一秀・前経済産業相、公選法違反容疑で事務所が家宅捜索を受けた河井案里・参院議員、河井克行・前法相も国会に登院した。いずれの議員も議員辞職を否定しつつ、詳しい説明をしようとはしなかった。

 朝日新聞社が昨年12月に実施した世論調査では、内閣支持率が38%で不支持率は42%。1年ぶりに不支持率が支持率を上回った。自民党総裁の任期は2021年9月で、衆院議員の任期は同年10月。通常国会の展開次第では、政権は求心力を失い、首相が衆院解散に踏み切るかどうかの判断にも影響する可能性がある。

 一方、立憲民主党や国民民主党…

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