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 兵庫県明石市内の山陽電鉄で20日朝、警報音が鳴らず、遮断棒も下りていない5カ所の踏切を電車が通過するトラブルがあった。駅の設備工事のために止めていた警報装置を、工事担当の社員が作動させ忘れたのが原因という。同社は「初歩的なミス」と謝罪。再発防止に努めるとしている。

 山陽電鉄によると同日午前5時17分ごろ、東二見駅―山陽魚住駅間の約1・7キロに設置された踏切が閉まらない状態のまま、東二見駅発の回送電車(3両編成)が通過。その直後に後続の普通電車の運転士が異状に気づき、最初の踏切の手前で止まって運転指令に連絡した。同25分に警報装置を作動させた。

 いずれの電車にも乗客はおらず、けが人はいなかった。上下線の特急と普通電車計23本が運行を取りやめ、約5千人に影響が出た。

 同社によると19日深夜の終電後、東二見駅で6人の社員が設備工事を開始。両駅間にある踏切8カ所の警報装置を止めたという。20日の始発までに終わるはずの工事が遅れ、社員がうち5カ所の警報装置を元に戻すことを忘れたという。

 本来の作業手順では、少なくとも2人の社員で警報装置を元に戻した後、踏切が正常に作動するか確認して工事を終了する。担当社員の一人は「焦っていた」と話しているという。

 両駅間の踏切周辺には住宅街が…

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