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 埼玉県桶川市内のコンビニエンスストアで警視庁の偽物の職員証を印刷したとして、上尾署は20日、有印公文書偽造の疑いで、住居不詳、自称飲食店従業員の高橋秀紀容疑者(28)を逮捕し、発表した。容疑を認めているという。この日は市内で警察官を名乗る不審な電話が相次いでおり、署は高橋容疑者が特殊詐欺の受け子の可能性もあるとみて調べている。

 署によると、高橋容疑者は20日午前10時すぎ、桶川市内のコンビニエンスストアのコピー機で警視庁のうその職員証を印刷した疑いがある。別の人物があらかじめアプリなどで印刷データをコピー機に送り、高橋容疑者が印刷したという。

 印刷物には「警視庁職員証」と書かれ、「刑事課特殊詐欺防犯係」という架空の部署名なども記載されていたが、警視庁の実際の身分証とは形式が異なるという。金融庁や全国銀行協会の職員を名乗る受け子は身分証を持っていることが多いが、なじみのない人には本物かどうかの判断が難しいという。県警は不審に感じた場合は警察署に通報するよう呼びかけている。

 市内では同9時ごろから、「詐欺グループを捕まえた。あなたの銀行と残高を教えてほしい」といった特殊詐欺の予兆電話が複数あり、県警が周辺を警戒。コンビニ敷地内で挙動不審な様子の高橋容疑者を発見し、職務質問した。(高絢実)