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 少女が一躍脚光を浴びたのは、昨年5月のスケートボード日本選手権だった。すり鉢状のコースを滑るパーク種目で難易度の高い技やジャンプを連発。開心那が10歳で日本一の座をつかんだ。

 北海道倶知安(くっちゃん)町で、5歳の時に父と一緒にスケボーを始めた。「運動は苦手だと思っていたが、珍しく『もっとやりたい』と言うので頑張らせてみた」と母の美奈子さん(42)。最初は転ぶ度に泣いていたが、スクールの6歳上の男子スケーターの格好よさに憧れ、練習場へ通った。

 「新しい技ができるようになるのが、うれしかった」。武器にしたのはスケボーの金具部分でコースの縁を滑る「グラインド」系の技。金具をこすらせた時の音が耳に心地よくて、世界レベルまで極めた。

 五輪ランクは現在、日本選手4番手の9位。国別で最大3の出場枠を争う。11歳11カ月で東京五輪の舞台に立てば夏冬を通して日本選手の最年少出場となるが、本人の目標は「世界一かっこいいスケーターになること」だ。「夏の五輪は見たことがない。出られるなら、出たいかな」。底知れぬ可能性を秘めた少女は、自国開催の祭典に無欲でいられる。(岩佐友)

 〈ひらき・ここな〉 2008年、北海道出身。南国好きの母が「ココナツ」から名付けた。趣味は絵を描くこと。身長150センチ。