脱「数式」、教室ごと揺らして体感 原進・名古屋大教授
勝田敏彦
名古屋市千種区の名古屋大キャンパスの一角に、三角柱の形をした5階建てのビルがある。
「減災館」といい、防災研究・教育啓発の拠点で、非常用電源や水、食料も備え、南海トラフ地震など大規模災害時には東海地域の「最後のとりで」にもなる。このビルの特徴は、実際に建物ごと揺らして地震の被害を抑える研究ができることだ。
昨年11月19日、建物を揺らす講義が行われた。100人以上集まった学生は二つの班に分かれ、講義と揺れを実際に体験した。
だが、学生たちは地震工学や…