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 JR東日本は21日、東北、上越新幹線の高架橋柱で、耐震補強が不十分なものが計367本見つかったと発表した。1995年の阪神・淡路大震災を受けた耐震診断の際に計算を誤ったのが原因といい、JR東は「早急に補強工事を実施する」としている。

 問題が見つかったのは、複数の橋脚をつないだ「ラーメン構造」の高架橋柱。阪神大震災では、山陽新幹線の高架橋柱がはさみで断ち切られたように破壊される剪断(せんだん)破壊が起きた。これを受け、JR各社は耐震補強に取り組み、JR東は2008年までに、剪断破壊が起こりうると判断した約1万8500本について、鋼板を巻き付けるなどの補強を完了したとしてきた。

 ところが昨年夏、別の工事で耐震計算をやり直した高架橋柱について、本来必要な補強がなされていなかったと判明。全線で再計算したところ、計37カ所の高架橋柱367本が補強対象から漏れていたことがわかった。主な区間と本数は、東北新幹線上野―大宮間が68本、大宮―小山間が50本、上越新幹線大宮―熊谷間が52本、燕三条―新潟間が68本など。最初に耐震性を計算した際、鉄筋の数や柱の高さなどの入力データが誤っていたのが原因という。

 JR東によると、剪断破壊が起こりうると判断しなかった柱も、08年以降に同様の補強を進めてきたという。今回の367本については20年度末までに対策を終えるとしている。(細沢礼輝)